モノをツクルコト、junkなモノたち、naturalなイキカタをこよなく愛し、ローカルな土地で森の住人となり、日々こつこつとモノづくりにはげむ
by sugardrop5
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
形見から、教えられたこと。
b0110935_17455012.jpg
実家の仏間のとなりに、今は亡き、祖父母の部屋があった。一昨年夏に他界してしまった祖母がかつて寝床としていた部屋。その後使われなくなった部屋を、母が片付けていた時に出てきたもの。祖母が残していった、古びた帯。祖母がこの家に嫁いだ頃に、あつらえたものらしい。だとすれば、70年も前のものになる。ずいぶんと色褪せて傷んでいたものの、帯地の柄が素敵だったので、母が捨てずに取って置いたものだ。すでに帯地は解かれ、中の帯芯と別々になっていた。写真は、その帯芯の生地。この生地は、祖母が娘の頃、機織で織ったものらしい。途中濃紺の手縫い糸で繕われた手織りの綿生地。あて布で綻びを直した跡も見られる。物が貴重だった時代だから、布地一枚も無駄にすることなく、直しなおし大切に使っていたのだろう。

                  「物を大切にするということ。」

ファストファッションが主流の昨今、安物買いで物に溢れてばかりでは、こんな心は生まれてこないだろう。
手軽さ、便利さというものは、人の心を安物にしてしまうんじゃないかって、大切な何かを失わせてしまうんじゃないかって。この帯芯が、亡き祖母が、大切なことを教えてくれたような気がした。

             ありがとう、おばあちゃん。ありがとう、古き良きものよ。
b0110935_18413371.jpg




b0110935_18402757.jpg
b0110935_18404061.jpg
b0110935_18421995.jpg

[PR]
by sugardrop5 | 2010-04-08 18:42 | Antique
<< o-Hanami。 世界にひとつだけ。 >>